2015-2-10 海外,深い

イタリアで、長く昏睡状態にあった患者が遂に目覚めたというニュースが報じられました。

その患者は43歳男性で、交通事故により顔と頭蓋骨を損傷。

1年以上という長い期間、意識が戻らない状態が続いていました。

その深い眠りから患者を救い出すカギとなったのは、薬の変更にあったようです。

事故直後、男性患者の頭部をCTスキャンしたところ、脳に出血性の損傷が複数あることが確認。

彼は一時退院させられたが、その後は家族によるケアと定期的な意思によるモニタリングが続けられました。

医師はこれまではプロフォールという薬品を使用していましたが、鎮静作用のあるベンゾジアゼビン系のミダゾラムという薬を処方してみることに。

するとなんと患者は意識を取り戻し、麻酔医や彼の両親と医師の疎通を試み始めたそうです。

医師は、その間に様々な方法で患者にテストを行いました。

例えば、示した物の名前を読む、「目を閉じて」というような簡単な言葉を伝えて、患者の意識のレベルや認識・認知能力を確かめました。

患者の調査に立ち会っていた研究者は、『Medical Daily』誌の中で次のように語っています。

「彼は特定の質問にも、簡単な言葉で答えることができた。また自分の名前も発音することができ、目に映る物体の名前も言うことができた」

男性患者は多少混乱していたものの、親戚や2人の孫の名前もしっかり覚えていました。

そして携帯電話で叔母とも会話をしたそうで、弟に対しても学校を卒業してことに祝福の意を述べていたそうです。

ほかにも簡単な計算問題が出来たそうです。

ですが、これらは全て一時の奇跡でした。

2時間後、男性は再び昏睡状態へと戻ってしまったのです。

医師は、男性患者が小さな脳卒中を起こしたのかもしれないと仮定。

それが患者の意識を再び戻すとともに、元の状態へと戻してしまったと考えられています。

その後、研究者は薬の投与前後に取られた画像を調査し続けています。

今回意識覚醒のきっかけを作ったミダゾラムやその他の類似薬品に、昏睡状態に陥った患者を治癒させる可能性があると示唆させたからです。

そう考えると、これは悲しい話でありますが、それと同時に希望の持てる話でもあるような気がしてきます。

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