2015-2-10 ニュース

アメリカ・カリフォルニア州にあるバック抗加齢学研究所の研究者らが行った実験により、一般的に販売されている鎮痛剤をイースト菌や芋虫に与えた結果、寿命が15%も伸びるということが明らかとなった。

この実験に用いられたのは、“ニューロフェン”という製品名で米国内で流通している、イブプロフェン(鎮痛成分)が含まれた鎮痛剤。

本来であれば頭痛や関節痛、筋肉痛を緩和するために使用されるものであるが、実験ではこの鎮痛剤と類似の調剤をイモムシやイースト菌に与えた。

するとその寿命は、平均して約15%も伸びたうえに、ただ寿命が延びたというだけでなく、イブプロフェンを投与されたイモムシは一生を通した“健康である期間”も長くなったそう。

この平均寿命の15%は人間で換算すれば12年だ。

これにより、鎮痛系の市販薬の多くに含まれている成分「イブプロフェン」に注目が集まっている。

イブプロフェンは前述したように、本来痛みを和らげるための鎮痛成分・鎮痛剤であるが、この実験のような隠れた“副産物的効果”を調査するための研究が近年複数にわたって行われるようになった。

そのなかでも、オーストラリア・QIMRバーグホーファー医学研究所が行った実験では、イブプロフェンの皮膚がんリスク抑制効果が発見された。

イブプロフェンという成分がどのように作用することで、長寿効果をもたらし、皮膚がんリスクを下げるのかということは依然はっきりとは明らかにされていない。

しかし、人類における永遠の研究テーマともいえる“長寿”という言葉が絡んでいることを考えれば、今後も同成分の研究は熱を帯びていくに違いないだろう。

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