2015-1-25 未分類

リーズナブルな価格設定で人気を博し世界にも多くの店舗を持つカジュアル衣料チェーン「UNIQLO」を展開するファーストリテイリングがこの度、出版社・文藝春秋を告訴するも、敗訴が確定した。

本事案のきっかけとなったのは、文藝春秋が2010年4月に発売した「週刊文春5月6日・13日号」内に掲載された記事「ユニクロ中国『秘密工場』に潜入した!」と、2011年3月に発売した「ユニクロ帝国の光と影」という書籍。

どちらも、ジャーナリスト・横田増生氏が執筆したものであり、前者は中国工場での過酷労働の実態、後者は店舗における長時間労働の事実について焦点を当てた内容となっている。

これらの内容に対して、ファーストリテイリング社は「書かれていることは全くの事実無根である」とし、合計2億2000万円の慰謝料と書籍回収を求めて、2011年6月に提訴していた。

まず第1審の判決が下ったのが2013年10月18日。

東京地方裁判所は、「記者の取材内容やその経緯には真実と判断するに値する理由がある」としてファーストリテイリング側の請求を退けた。

それに不服を唱え控訴するも、翌年3月26日に東京高等裁判所でも同様の判決が。

ファーストリテイリング社は争う姿勢を見せていたものの、昨年12月9日に最高裁第三小法廷が上告を退け、第1・2審の判決が確定した。

ユニクロといえば、著作権に関した物議を呼んだデザインTシャツ「UTme!」、ハーバード大学向け奨学金の設置、テニスプレイヤー・錦織圭選手のスポンサー起用など、様々な話題を作っている。

しかし、それらと同時に忘れてはならないのは、アルバイトの正社員化や時間限定社員などの労働条件の改革も行っていることだ。。

とはいえ、今回の提訴に関しては「百害あって一利なし」を地で行ったようなも。

現在はどうであれ、過去にブラック企業体質が確かにあり、それに司法のお墨付きがついてしまっているということだ。

「すき家」のゼンショーやワタミといった例を挙げるまでもなく、いったん悪化・低迷してしまった企業イメージや評価を回復させることは大変難しい。

今後、ファーストリテイリング社がどのような活動をもってそれを取り戻していくのか、気になるところである。

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